「聖子ちゃ~ん!イヤ~ン!」「キャー!夢みた~い!」
その瞬間、超満員のフロアに野太い黄色い歓声が鳴り響いた。ステージに登場したのは、歌手・松田聖子だ。東京都江東区・新木場の人気クラブ『ageHa(アゲハ)』で、『SHANGRILA03 SPLASH』という大規模なゲイナイトイベントが開かれていた。そこに聖子が突然姿を現したのだ。(女性セブン2006年5月25日号より)
聖子は客のどよめきの中『All to yoo』を熱唱。2曲目からは、聖子がセクシーなワンピース姿になり、歌いながら大きく腰をくねらせ始めると、歓声はさらにヒートアップ。失神寸前の男性も出るなど、会場は異様なまでの興奮状態だった。
彼女はゲイの間での圧倒的な人気を誇っている。コンサートやディナーショーの最前列は、いつもゲイだらけといわれるほど。
ゲイが運営するファンサイトにも「聖子様の歴史」「聖子様が作詞」といった言葉が溢れていて、ここでもまさに女王様扱い。
「聖子さんの曲は乙女心のせつなさや恋に一途な少女の心象風景を表現したものが多く、昔から彼らの憧れの存在なんです。それにゲイは“セレブ好き”が多いんです。ですから、聖子さんがゲイにウケるのも当然ですね」(オカマキャラで人気のタレント・坂本ちゃん)
その聖子が憧れているのはマドンナ。彼女もゲイに対して偏見がなく、フレンドリーなことで有名なのだ。