今でこそ巨乳は珍しくないが、その元祖といわれるのが71年、東映『温泉みみず芸者』でデビューした池玲子だ。彼女は芸能界引退後、何をしていたのかを探ってみた。(週刊ポスト2003年5月23日号より)
96センチというバストから“日本のマリリン・モンロー”などと尊称された肢体は見事の一言だった。当時を知る映画関係者がこういう。
「彼女の抜群のプロポーションに悩殺されたのはファンだけでなく、現在有名俳優として活躍している大物も彼女にゾッコンでした」
その甲斐あって彼女はその年、ゴールデンアロー賞グラフ賞を受賞。ポルノが市民権を得ることに大きく貢献した。ところが好事魔多し。池を知る演出家がいう。
「ポルノ路線が下火になり、彼女は香港映画に活路を見出したが、成功しなかった。そうこうしているうちに、私生活でトラブルを引き起こし、芸能界から身を引かざるをえなかった」
その後、スナックのママを務めるなどしていたが、85年に人生の伴侶と巡り会ったことで急展開。
「ダンナさんは元プロ野球選手の実業家で今は世田谷の豪邸暮らし。2人の子供にも恵まれ、幸せを絵に描いたような生活をしています」(池の知人)
災い転じて福と成す、といったところだ。