ジャーナリスト・櫻井よしこ氏は、隣人・中国の謎多き行動を解く鍵について、次のように指摘している。
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中国は尖閣諸島が歴史的に見ても日本固有の領土であることが明らかであるにもかかわらず、「中国の領海内で日本の海上保安庁の船が中国の漁船を取り囲み、日本側が体当たりしてきた」という嘘を平気でつきます。
私たち日本人には理解しがたい論理思考ですが、国家基本問題研客員研究員で、翻訳・執筆業の金谷譲氏は、そもそも中国人は古代から現在に至るまで「物の理」を理解できない人々だと同書で指摘します。
〈現代日本、すくなくとも現代日本語において“理”は「倫理」と「物理」の二つを意味するが、この二つが混同されることはない。
一方、中国の“理”は、「倫理」と「物理」が古代以来、基本的にいまだに未分化で、あるいは完全には分化しきっていない。また、それに関連するが、中国人の思考様式には、仮説・推論・実験による検証という(自然)科学的思考様式が存在しない〉
ノーベル平和賞受賞が決まった劉暁波氏も『現代中国知識人批判』(徳間書店刊)で、「中国の『実用理性』は、事実や真実と向き合うことを最も嫌」うことを特徴としていると書いています。
中国にとって究極的には事実や真実に意味はないのです。結果、彼らは中国人は正しいのだから何をしてもいいなどと考え始めます。日本は「本質的に」「野蛮な」「軍国主義」の民族だから、やることはすべて悪だというのが、彼らの「理」なのです。
※週刊ポスト2010年11月12日号