イタリア料理の代名詞といえば、やはりピザ。「おいしいピザが食べたい!」ということで、今回は、雑誌『料理王国』元編集長、土田美登世氏がセレクトした『アルコバレーノ』(東京・世田谷区)の「ピッツァ・マルゲリータ」を紹介します!
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「薪窯を使ったなんとか協会認定だからうまい」みたいなことをよくいわれる。でも私は天邪鬼だから、そういうところに認定されていないけれど、がんばっているピザも探してしまう。そこで昨年見つけたのがここ。平野真一さんが奥さんと切り盛りしている小さなピザ店だ。
ビルの一角なので消防法上ガス窯を使いながら、自分たちがナポリで味わったピザのおいしさを出したいと日々奮闘中だ。
おすすめは「マルゲリータ」。酸味の少ないトマトソースをベースに、週に3回空輸されてくる南伊産のフィオーリ・ディ・ラッテというフレッシュチーズを使用。バジリコをのせて焼いて完成だ。周囲はモッチリ焼き上がり、中心部はソースでべちゃべちゃになっていない。
プラス300円でチーズを水牛のモッツァレッラにしてもらうと、ナポリ度はさらにアップする。ただ、1枚ずつしか焼けないので、混雑時はちょっとお待たせしてしまうかも。大らかな気分でどうぞ。
■『アルコバレーノ』の「ピッツァ・マルゲリータ」
900円(ランチタイム単品。セットなら1200円)
【住所】東京都世田谷区太子堂4-30-27カーサピッコラ1F
【電話番号】03-3421-2742
【営業時間】12~14時LO(土日祝15時LO)、18時半~22時半LO
【定休日】月
【カード】可
三軒茶屋駅から徒歩5分の小さなピッツェリア。パスタランチもある。ディナーはもっとメニューの幅が広く、ピッツァは11種類、パスタも自家製を多数揃え、一品料理も充実。「自家製のサルシッチャのグリル(800円)」や「トリッパと白いんげん豆の煮込み(1200円)」などをつまみながら、ナポリの下町のピッツェリアのようにワイン片手にゆったりと過ごしたい。
撮影■岩本朗