いまどきの若い男性を象徴する言葉に「草食系」がすっかり定着した昨今。彼らのセックスへの無関心ぶりを裏付けるデータが発表され、話題になっている。
厚生労働省研究班が2010年に男女3000人を対象に行った調査によると、性交渉に「関心がない」「嫌悪している」と答えた16~19才の男性が2008年の17.5%から36.1%に倍増。20~24才も同様に11.8%から21.5%に急増した。
セックスへの嫌悪は、「面倒くさい」がひとつのキーワードのようだ。本誌は20~40代の男女300人に緊急アンケートを実施した。そこでは「セックスに関心がない」と答えた20代、30代の男性のうち半数近くが、その理由を「面倒くさい」と回答したのだ。
東京都内の部品メーカーに勤める田辺春樹さん(27・仮名)は、さわやかな笑顔が印象的な好青年。だが5年間彼女がおらず、セックスにいたっては7年間していない。
「仕事が忙しいこともありますが、基本的にひとりでいるのがラクなんですよね」
友人に誘われて女性とお酒を飲みに行くことはある。会話は基本的に受け身だが、女性からアピールを受けることもあるという。
「たまに女の子からは“もう少しふたりで飲まない?”とか“うち来る?”なんていわれるんですが、後が面倒くさそうだし、“明日仕事が早いから”なんていって帰っちゃいますね」(田辺さん)
田辺さんには“こんな彼女がほしい”という理想がある。それ以外の女性には興味がわかず、余計なコミュニケーションを避けるようにしている。
※女性セブン2011年2月17日号