予測では、今年の東京は昨年の8.5倍ものスギ花粉が飛散し、観測史上2番目の多さになるという。そういえば「花粉の巣窟」を仕事場とする人たちは、どうやって対策しているのだろうか。
屋外で活動するスポーツ選手は花粉症に悩まされやすい。自然に囲まれた環境でプレーするプロゴルファーは特に悲惨で、悩む選手が多い。
「男子では星野英正、女子では古閑美保や飯島茜などが有名です。星野は芝花粉アレルギーで途中棄権したこともあるし、古閑をはじめ、花粉が飛ぶ時期にはマスク姿でラウンドする選手も少なくない」(ゴルフ誌記者)
しかし、プロは“お客さんに見られてナンボ”の世界。ずっとマスクで顔を隠すわけにもいかず、さらにプレーの妨げにもなるため、ティグラウンドやグリーンなどでは外すことが多い。
「ゴルフは集中力が勝負のスポーツだけに、この時期は気の毒ですね。花粉が原因で春先に成績が上がりにくいといわれる選手もいる」(同前)
多くの選手は、予防策としてシーズン前に首へのブロック注射を行なうというが、驚きの方法で花粉症を撃退した女子プロがいる。横峯さくらプロの姉である横峯留衣プロは、「クエン酸療法」で、なんと「花粉症がたった3日で治まった」と語る。
「プロテストに合格した頃は、春先になると花粉症に悩まされており、ゴルフどころではありませんでした。そんな時、父が聞いてきた“体質改善とクエン酸で治る”という情報を信じて、藁にもすがる思いでチャレンジしました」
横峯プロは油モノが多かった食生活を改め、サツマイモから抽出したクエン酸を飲み物に混ぜて飲み続けたところ、症状が劇的に改善されたという。
※週刊ポスト2011年2月11日号