セックス嫌いの男性が激増中。いまや若い世代は「草食系」に、夫世代は妻に関心をもたずセックスレスに。その一方で、女性たちは…。
月に1000件ほどの夫婦仲相談を受けている『恋人・夫婦仲相談所』所長の二松まゆみさんはこういう。
「女性の、抱いてもらえないという悲しさは男性の比ではありません。バブル期に大事にされた経験のある40代女性には、男性がガツガツしていない、いまの状況は物足りなく感じるのでしょう。アンチエイジングにはまって“もう一度あのころを”という人は多いですね」(二松さん)
45才の女性と年下の既婚男性との危険な恋愛を描いたドラマ『セカンドバージン』(NHK)は昨年、社会現象になった。R40の女性たちの深層心理が視聴率となって表れたようにも思えるが、男性に比べ、女性のほうが異性に向けるパワーが旺盛な例は他にも見受けられる。
そのパワーが身近なところであふれてしまったこんな例もある。いま流行のアンチエイジングのための加圧トレーニング。都内の教室でインストラクターを勤める29才の男性はこう苦笑する。
「トレーニングは1対1で行うんですが、40代の女性たちから結構ボディータッチされるんですよね。
“一緒に買い物に行かない”“引っ越しの手伝いをして欲しいの”とか誘われることもよくあります」
そんな女性たちの積極的な行動は、「面倒くさい」と本質的なコミュニケーションを拒み続ける男性たちにとっては、むしろ怖いもの、どう受け止めればいいのかわからないものなのだろう。女性が求めれば求めるほど男性は恐れおののいて引いてしまうのが実情だ。
「なんかやる気満々て感じで女性のほうからこられると、逆に引いちゃいますよ」(東京都在住・38男性)。
男女の間には大きなズレが生じ、その溝は広がる一方だ。
※女性セブン2011年2月17日号