「日本人の劣化」に警鐘を鳴らしてきた石原慎太郎都知事。議論が沸騰したマンガ規制条例についての真意を語った。
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東京都の新しい青少年健全育成条例(通称・マンガ規制条例)について、いろいろな反対があったが、私はここで規制される近親相姦や変態的なものであっても、描くなとはいっていない。ただ、子供の目に触れないところに置けといっているだけだ。
中学生の姉と小学生の弟がセックスするとか、父親と小学生の娘が関係するなんてマンガが、刺激的な絵や擬音で子供たちのイメージを増幅しているのは問題だ。
活字ではなく視覚的にわかりやすい形で子供たちの目に触れるのはよくないし、だいたいそういうものが一般に手に入る場所で売られているのは日本くらいです。
インターネットにもそういうものがあるというなら、それも何とかしなければいけないと思う。これは国家の問題だ。
※週刊ポスト2011年2月25日号