韓国のSBS放送が、2009年に自殺した韓国の女優、チャン・ジャヨンさん(享年29)の知人が生前彼女から受け取っていた手紙を公開した。その手紙で、ジャヨンさんは、芸能プロダクションや報道関係者、大企業の幹部などを実名で挙げ、「31人に100回以上の性接待を行った」ことを、接待場所とともに詳しく記していた。
韓国芸能界では、このような「性接待」は決して珍しいことではないという。韓国芸能界に詳しいある女性記者が指摘する。
「ジャヨンさんが自殺してからは、警察の取り締まりも厳しくなっていますが、韓国芸能界での性接待は常態化しています。無名の新人女優が酒の席に呼ばれた場合、1次会が食事、2次会はカラオケ、3次会が夜のおとも、というのは暗黙の了解ですから。どこで線引きするかは、当人次第というところも大きいだけに、警察が踏み込んでいくのも簡単ではありません」
昨今の韓流ブームで、芸能界を夢見る女子は多い。しかしその世界に足を踏み入れた直後、性接待が原因で夢を諦めた人も少なくない。前出の女性記者が続ける。
「私の友人のお子さんの話です。オーディションに合格して、家族みんなで喜んだ。でもすぐに性接待の話があったんです。彼女を守ろうとしても、その慣習をやめさせる術がない。結局彼女は周囲の反対で芸能界をあきらめたのですが、家族は、“夢を諦めさせてでも娘を守りたかった”といっていました」
※女性セブン2011年3月24日号