デリケートゾーンの強烈なかゆみと、ぽろぽろしたおりものが特徴的な「腟カンジダ」。セックスで感染する可能性もありますが、体調不良や、抗生物質の長期服用などでの免疫力の低下が主な原因です。 一度発症すると、再発率が高いものの、「恥ずかしい」「時間がない」などで、我慢できないかゆみをギリギリまで我慢し、悪化させてしまうケースも多いんです。峯婦人クリニックの松峯美貴さんはこう語ります。
「免疫力が低下すると、腟内のデーデルライン桿菌という善玉の常在菌が減り、相対的にカンジダ菌が増えてしまいます。腟は湿気があり、カンジダ菌にとって住みやすい場所。そのため常在菌のバランスがいったん崩れると、腟カンジダを発症しやすいんです」
腟内の常在菌のバランスは女性ホルモンの“エストロゲン”によってコントロールされているため、40代~50代のエストロゲンが減少する閉経前後の世代がかかりやすいともいわれています。
「世代や生活習慣と深い関わりのある一般的な病気です。デリケートゾーンのかゆみを訴える患者さんの2~3人にひとりは腟カンジダ。その中の2~3人にひとり は再発しています。再発の場合は症状がわかりやすいので、市販の再発用治療薬を1週間程度使うのも、ひとつの選択肢だと思います」(松峯さん)
最後に、「膣カンジダ」の症状をまとめると以下のようになる。
●陰部が猛烈にかゆい
●陰部に赤い発疹がある
●おりものの量が増えた
●カッテージチーズのようなおりものが出る
※女性セブン2011年3月31日・4月7日