原発事故関連のニュースでよく出てくることばに「食品安全基準」があるが、これは、その食品を一生食べ続けるリスクまで考えて決められるために非常に厳しく定められている。
このような事故が起きれば、それを大幅に超える数値が出ることは当然である。「基準の10倍」「基準の100倍」などと聞けば怖くなるのは当然だが、それを一生摂り続ける可能性はまずない。実際の被曝量がどれくらいか見当がつけば、少しは惑わされないのではないか。
福島などでは土壌汚染が長期にわたることが心配されている。これは難問だが、チェルノブイリなどでは、ヒマワリや菜の花に放射性物質を吸収させて浄化する取り組みが効果をあげているようだ。
※週刊ポスト2011年4月8日号