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東日本大震災で寄せられる義捐金は阪神大震災の3倍ペース

 芸能界やスポーツ界などによる被災者支援の呼びかけもあり、阪神大震災の2倍以上のペースで善意が寄せられている。しかし、死者・行方不明者合わせて3万人を超える規模の災害であることを考えると、圧倒的に不足しているといわざるを得ない。
 
 1995年の阪神大震災では発生2週間で日本赤十字社に義捐金約164億円が寄せられた。今回の大震災では同じ期間で約466億円である(総額は3月30日現在で約594億円)。

「兵庫県南部地震災害義援金報告書」によると、阪神大震災(死者6434人)では最終的に約1793億円の義捐金が集まった。1991年の雲仙・普賢岳の噴火災害(死者43人)では約230億円、1993年の北海道南西沖地震(死者202人)では約300億円、2007年の新潟県中越沖地震(死者15人)では88億円だった。

 しかし、阪神大震災では被災世帯が多かったため、家が全半壊した46万世帯に均等に配ったとすると、1世帯あたりはたった40万円の配分にしかならなかった。なお、雲仙普賢岳の噴火災害の遺族には600万~900万円、全壊世帯に450万円が配られ、北海道南西沖地震では遺族に300万円、全壊世帯に400万円が配られた。中越地震では1世帯当たり216万円となった。

※週刊ポスト2011年4月15日号

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