震災後のフジテレビで、意外な存在感を発揮しているのが『とくダネ!』のキャスター中野美奈子アナ(31)だ。ナカミーといえば、アイドルアナの代表的存在であり、「カミカミナカミー」とも揶揄されたこともあるが、自身の結婚と、親友のアヤパンこと高島彩の退社という大きな転機を超えて「一皮剥けた」というのが局内の一致した意見のようだ。フジテレビの情報局スタッフがいう。
「ナカミーは地味になった、という悪口も一部ではあるものの、局内では“落ち着きが出た”と評価が高まっているんです。中野アナは、『とくダネ!』の担当になってから、大地震に襲われたハイチなどで現地レポートを重ねてきました。
その経験からか、突発的な速報でも動じず、自分の言葉で意見を述べるようになった。最初は“小倉さんから逃れたくて海外出張ばかりしてる”と陰口を叩かれていましたが、結果的にそれが生きた(笑い)」
もうひとり、評価が高いのが『めざましテレビ』で、サブキャスターを務めるカトパンこと加藤綾子アナ(25)だ。ある放送作家がいう。
「『ホンマでっか!?TV』のアシスタントをしている縁で、明石家さんまさんの覚えもめでたいのですが、軽い雰囲気からは想像もできないほどに現場度胸がある。ニュースを読んでもソツがないし、アヤパンに似ているタイプかも」
※週刊ポスト2011年4月29日号