福島県によると、県の災害対策本部の『放射線に関する相談窓口』に寄せられた相談件数は、4月18日朝までに9195件。うち、“放射能差別”というような風評被害に関する相談は225件にのぼる。
「福島県民であることを理由に“レストランで入店を断られた”“ホテルで宿泊を拒否された”“車に落書きされた”などの相談が寄せられています。他県のガソリンスタンドに『福島県民お断り』の貼り紙があったとの相談もありました。
また、40代女性から、福島ナンバーの車に乗って、他県内のパーキングエリアに止まっていた際、“福島県民は来るな”といわれたとの苦情もありました。いずれも事実関係を確認中です」(福島県災害対策本部)
避難者を受け入れている福島県内の旅館では、「避難者と同じ風呂にはいりたくない」という理由で、宿泊をキャンセルする一般客がいたという。
さらに文部科学省には、福島からの避難者が他県の病院で診察を受けようとしたところ、医師に「福島の人はだめ」といわれたケースも複数報告されている。福島県からの避難者というだけで、命を救ってくれるはずの医療機関からも見放されてしまうとしたら、あまりにもひどい「差別」というほかない。
※女性セブン2011年5月5日号