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日本食文化研究家「日本の伝統の食卓が被曝の対策に役立つ」

 誰しもが不安を感じる放射能汚染。特に食への影響は心配だが、管理栄養士で日本食文化研究家の緋宮栞那(ひみやかんな)さんによると、自らの努力で被曝対策ができるとのこと。

 野菜であれば、洗う、ゆがく、皮をむくという方法で、放射性物質を体内に取り込まない工夫ができるが、実はレシピの工夫でも放射能対策ができるという。被曝を防ぐ食品として有名なのは、ヨウ素が豊富に含まれている海藻類。緋宮さんは、こう解説する。

「原子力発電所から放出された放射性ヨウ素は、人間の体内にはいると甲状腺にたまり、がんを誘発します。これを防ぐには、日ごろから海藻類を食べてヨウ素を摂取しておくといい。すると、甲状腺にヨウ素がたまり、放射性ヨウ素がたまらずに体外に排出されるといわれています」

 緋宮さんによると、ほかにもマクロビオティック(玄米、野菜、海藻などを中心に摂取する食事法。陰陽に基づくバランスを重視する)の食品や、納豆のような発酵食品が被曝対策として注目を集めているという。

「要はちょっと前の日本伝統の食卓を思い出せばいいんです。いまのところ原発事故に伴う放射性物質の放出は、現地を除き健康に影響が出るレベルではないとのこと。今後も安心して生活するための知恵として生かしていただきたいと思います」

※女性セブン2011年5月5日号

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