年収と恋愛には相関関係がある。そんな指摘を見かけるようになってしばらく経つ。低収入の男性は、女性から選ばれない。所得格差の拡大が性交渉の頻度にまで影響を及ぼしているという。
その文脈の中では男にとって「高学歴エリート」の肩書は“利点”となる。だが、立場を変えるとどうなるか。国内最難関と言われる入試をくぐり抜けた東京大学の女子学生たちに、ずばり聞いてみた。以下、現役東大女子学生ABCDさんによる対談だ。名前の前の文字は「学部」をあらわす。
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――そもそも、東大女子はどこで彼氏を探すのですか?
理C:基本的には学内で見つけるのがほとんどです。他大の男子は、こっちが「東大です」って言うと引いちゃうから……。
工B:私たちは全然気にしてないのに、男性のほうが敬遠してくる。一番難しいのは、「東大を受けたけど落ちた男」ってパターン。浪人同士で付き合ってた彼氏がいたけど、私が合格して向こうが落ちたら、急に不機嫌になった。結局別れたけど、なんでそんなこと気にするんだろうって、当時は不思議だった。
文D:入学して、徐々に「東大女子は敬遠される存在」ってことがわかってきますよね。例えば新入生でテニスサークルの勧誘ビラをもらうと、わざわざ「東大女子OKです」って書いてある。東大のサークルなんだから当然じゃないかって思うんですけど、そうじゃない。
――どういうことですか?
経A:ほとんどのテニサーは東大男子と私立の女子大の女の子、っていう組み合わせで、東大女子は入れない。要はお呼びでないってこと。女子大の子たちの中には、別にテニスなんか興味なくても入って、東大生の彼氏を見つけてサークルには来なくなる子もいる。そういうのはたくさんあって、鉄門の部活なんかだと、部員よりも女子大のマネージャーの子たちの数の方が多いこともあるって。
工B:大奥か!(笑)
文D:下に見るとかそういうことはないけど、男子に媚びるような女の子って好きになれないです。
経A:東大女子に染まってきてるね。どうしても、男と対等になろうとする気持ちが出てきちゃう。学生同士で付き合ってると、「彼氏にご飯を奢ってもらうのも嫌」みたいな。
理C:結局、合コンの誘いもあんまりないし、彼氏は東大内で探すのが一番楽なんです。
※SAPIO2011年5月4日・11日号