年収と恋愛には相関関係がある。そんな指摘を見かけるようになってしばらく経つ。低収入の男性は、女性から選ばれない。所得格差の拡大が性交渉の頻度にまで影響を及ぼしているという。
その文脈の中では男にとって「高学歴エリート」の肩書は“利点”となる。だが、立場を変えるとどうなるか。国内最難関と言われる入試をくぐり抜けた東京大学の女子学生たちに、ずばり聞いてみた。答えてくれたのは経済学部のAさん、工学部のBさん、理IIのCさん、文学部のDさんだ。
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工B:社会人ならあまり学歴とか気にしない人も結構いるけど、ろくでもない男に遊ばれて捨てられちゃうケースが多い。
理C:えっ! やっぱり多いんですか?
経A:なになに。そういう経験あるの?
理C:別にろくでもないってほどの話でもないんですけど……。10歳上で広告代理店に勤めてる人を好きになったことがあるんです。半年以上、何回も2人でデートしてるのに、付き合おうって言ってくれない。曖昧なまま、そのうち会えば普通にセックスするようになりました。それで一度、生理痛がヒドい日に彼と会って……そのことは彼にも言ったんです。でもやっぱり無理矢理セックスする流れにされちゃった。しかも「コンドーム使わなくていいよな」みたいなことを言われて……。
文D:それ、十分ろくでもない話ですよ。
理C:でも、その時は、私のことを好きだから言ってくれてるんだろうな、っていいように解釈しちゃってました。
工B:おかしいでしょ、その解釈(苦笑)。
理C:終わった後に、意を決して「あたしたち付き合ってるってことだよね」って聞いたの。そうしたら急に彼が不機嫌になって、ベランダに出てタバコを吸い出しちゃった。その夜はもう会話なし。次の日から連絡も来ない。もちろん、仕事が忙しいから連絡する暇がないのかもしれないですけど。
経A:重症だね、君は。
文D:確かに社会人と付き合ってヒドい目に遭う話って聞きます。友達の話ですけど、商社マンの彼氏の家で、クローゼットを開けたら、女性用の化粧品がたくさん出てきたらしいです。「これは何?」って突き付けたら、逆ギレされて夜中の3時に部屋の外に放り出されたって。
経A:みんな目を覚まさなきゃ。「東大の女の子を屈服させたい」みたいな歪んだ男の性欲ってあるんだから。同年代の学生に敬遠されると、そういう“被害”が多くなるのかな。
※SAPIO2011年5月4日・11日号