「貯金が増えない」「手取りが減ってやりくりが大変」と悩みや不満はあれど、いくら親しくたっておとなりさんと“金”の話は…。そこで、全国の40~50代の家庭にインターネットでホンネを緊急調査。ファイナンシャルプランナーの和泉昭子さんと畠中雅子さんにR40家庭のマネー事情を分析してもらった。
まず、月々の夫の給与だが、「10万円未満」は4.4%で「11万~20万円」が8.4%、「21万~30万円」が25.4%、「31万~40万円」が28.0%、「41万~50万円」が16.4%、「51万円以上」が17.4%となった。
21万~40万円の割合が半数超。「いまの若い人が40代以上になるときのことを考えると、この世代の収入面はまだ恵まれています」と畠中さんは語る。
また、妻に「月々のあなたの収入はいくら?」と聞いたところ、「0円(働いていない)」人が44.4%、「3万円未満」が6.6%、「3万~5万円」が9.2%、「5万~7万円未満」が9.4%、「7万~10万円未満」が12.4%、「10万円以上」が18.0%となった。
働いていない妻がほぼ半数で、働いている人の半分ほどは、扶養の範囲内で働いているよう。「自分で税金を払っている人が5人にひとりもいないのは、夫の高い収入に支えられているということです」(畠中さん)
そして、働いていない理由について自由回答で聞いたところ、多く挙がったのは「育児と家事で忙しい」(44才、専業主婦)「介護をしている」(56才、専業主婦)などの家庭の事情。
「妻が家にいることが美徳だといわれた世代だからでしょう」と畠中さんは語る。
「希望条件の仕事がない」(45才、専業主婦)や「夫の給料だけで生活できる」(43才、専業主婦)という、恵まれている回答も多い。
「いまや専業主婦は贅沢なライフスタイル。中高年は、仕事をしたくても見つからないという時世にあって、仕事を選べる環境にあるのは、まだ家計に余裕がある証拠でしょう」(和泉さん)
※女性セブン2011年6月23日号