ライフ

オーナーが「日本一」と自賛するのも頷けるカムジャタン定食

『黄牛(ファンソ)』の「カムジャタン定食」1200円

夏の暑さを乗り切るために、汗をいっぱいかきながら食べたいのが韓国料理! ……というわけでグルメ雑誌『アリガット』誌の元編集長・小川フミオ氏がセレクトした『黄牛(ファンソ)』(東京・麻布十番)の「カムジャタン定食」を紹介します!

* * *
肉+鍋の料理は、いうまでもなくうまい。そのバリエーションの多さは、韓国はすばらしく豊かだ。たとえば、ここで紹介するカムジャタン。肉と野菜と香辛料を、とても上手に使っている。近年日本でも人気がどんどん上がっているのもうなずける。

簡単にいうと、豚の背骨とジャガイモを、野菜と香辛料とともに煮込んだもの。骨のまわりの肉をスプーンで削いで、スープと一緒に食べる。ジャガイモ(カムジャ)のやわらかな甘さがよく合う。最後はご飯を投入するのもいい。

数あるカムジャタンの中でもピカイチなのが、麻布十番の『黄牛』のものだ。

下処理を丁寧にした豚の背骨、それに韓国から持ってくるシレギ(乾燥させた大根の葉)やエゴマが特徴。唐辛子も、辛さと甘さで最高級とされるチョンヤン地方のものを使う。「うちのカムジャタンは日本一」とオーナーのユーヒさんが胸を張るのもわかる。

元気が湧いてくる料理。暑さを乗り切るのに、韓国のパワーをもらおうではないか。

■『黄牛(ファンソ)』の「カムジャタン定食」1200円

【住所】東京都港区麻布十番2-12-10
【営業時間】11時半~23時半(LO)、ランチは11時半~17時
【定休日】無休(年末年始を除く)
【カード】可(ただし1000円から)

東京でも本場の料理が食べたい、と韓国人オーナーが2008年にオープン。黄牛とは韓国をはじめ、中国や東南アジアで飼育されている牛。奉仕のシンボルなのだとか。カムジャタンは、夜は大きな鍋で食べることもできる(2~3人前で3500円)。夏には、フルーツなども使う韓国風のかき氷も提供される予定。これも暑いときにうまい。

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2011年7月8日号

関連記事

トピックス

格闘技イベント『BreakingDown』の会場に行った川口さん(本人Xより)
《“男性の体臭発言”で炎上》川口ゆりを司会に…イベント主催者が明かす「起用の経緯」と「参加者からの反応」
NEWSポストセブン
宮田笙子(時事通信フォト)
《喫煙・飲酒でパリ五輪辞退》体操女子の宮田笙子選手、400年の歴史誇る寺院の母親が明かした現在「まだ実家にも帰ってきていません」
NEWSポストセブン
12月中旬に小倉智昭さんの葬儀が営まれた
《本は数万冊、CDやDVDは約2万枚》小倉智昭さん、叶わなかった妻の願い「コレクションを眺めながらお別れの時間を」
女性セブン
M-1での復帰は見送りとなった松本(時事通信フォト)
《ダウンタウン松本人志の現在》“幼なじみ”と模索する地上波復帰…浮上した意外な「番組」
NEWSポストセブン
内田容疑者は北海道留萌市の高校生・村山月さん(17)を殺害した疑いがもたれている
【旭川女子高生殺害】駅裏で売春のために立っていた少女たちは今…内田梨瑚被告(22)の逮捕で変わった繁華街「サンロク街」の現在、警察が本腰入れるもキッズたちはSNS使って“買う男”探し
NEWSポストセブン
送検時の平原容疑者(左、共同通信)。右は高校時代の平原容疑者
「被害者と同じ歳くらいの娘がいたと聞いている」平原政徳容疑者に「数か月前に離婚した」証言も…謎が深まる“犯行動機” 【北九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
私的な外出が増加している紀子さま(2023年、ベトナム・ハノイ。写真/時事通信フォト)
《悠仁さま、推薦で筑波大学に合格》大学決定の過程で“蚊帳の外”だった紀子さまに起きた変化、私的な外出が増加
女性セブン
「結婚式はホテルオークラ。列席者には政財界の大物からヤクザまでいた」(力道山の妻だった田中敬子さん)
【生誕100周年・力道山】「力道山未亡人」が明かす英雄の素顔 「最終的には政治家になって朝鮮統一を成し遂げようと考えていました」
週刊ポスト
無罪判決となった須藤早貴被告
《紀州のドンファン・13億円の遺産》「私に渡したいって…」元妻・須藤早貴被告が無罪判決で勝ち取る「13億円遺産相続」のゆくえ 野崎さんきょうだいら・田辺市との“3すくみバトル”
NEWSポストセブン
平原容疑者の高校生時代。優しい性格だったという
【北九州・女子中学生刺殺】「まさかあいつが…」平原政徳(43)の高校クラスメイトが語った素顔「バスケ部で、喧嘩を止めるタイプだった」優しい男が凶悪犯に変貌した理由
NEWSポストセブン
民事裁判は今年11月26日、新井氏に165万円の支払いを命じた判決が確定している
【今度は「胸と太ももを触られた」と主張】群馬・草津町長からの“性被害でっちあげ”の罪に問われた新井祥子・元町議 初公判で主張した“わいせつ行為”の内容の不可解な変遷
NEWSポストセブン
送検時の平原容疑者(共同通信)
「大声出して何が悪いんだ!」平原政徳容疑者(43・無職)、事件3日前に「大量のカップ酒」空き瓶が…ゴミ収集車が行った後に 近隣住民が感じた恐怖【北九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン