『サラリーマン金太郎』などのヒット作で知られる漫画家・本宮ひろ志氏(64歳)は、孫正義・ソフトバンク社長とも親交が深い。プロインタビュアー吉田豪氏によるロングインタビューの中で、本宮氏が孫正義氏にまつわるとっておきのエピソードを披露した。
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今回の地震でも、俺は3日間ぐらい孫(正義)さんといたけど、あの人ずっと考えてるの、30万人一挙救済案なんてのを! 俺の空想と孫さんの実業の部分は同レベルなんですよ。自然エネルギーによる発電のことでも、俺にしたら漫画にしか思えないことを現実として考えて実行に移すからね。もちろん冗談だけど「新しい発電の会社、本宮さんが社長やりませんか?」って言われて、「俺は絵空事の中の人間です」って。
ある種絶対的に正しい独裁主義だと思うよね。それは企業単位ならできるわけでしょ? 俺、孫さんに聞いたことありますよ。「国を経営する気ある?」って。そしたら、「頭の中で考えたことは、ある」。「私がやるんだったら、税金を一切取らないで運営できます」って簡単に言うんだから(笑)。リーダーや目立つ人間は、皆いじめられるけど、仕方ないね。今の時代の主役は一般大衆だから。
※週刊ポスト2011年7月8日号