6月27~29日、本誌は関東・中部・関西に住む主婦300人に緊急アンケートを実施した。すると、5月中旬に実施した「300人の節電意識アンケート」に比べ、明らかに節電意識が低下していることが明らかになった。
例えば、1か月前は回答者の99%が「節電を意識している」、69%が「エアコンを28度以上にする」と答えていた。しかし、今回の調査では、「エアコンを28度以上にする」と答えたのは49%。「エアコンをつけない」を含めても56%に過ぎず、早くも13%の人が「設定温度28度以上」を断念したことになる。
調査対象が同一ではないので一概に比較できないが、気温30度以上を肌で体感して心が折れたとも見える。「例年に比べてエアコンの設定温度を変えない」という回答も47%にのぼった。
今回のアンケートの結果からわかるのは、節電に積極的な層が6割いるのに対し、残りの4割は「エアコンの設定温度を変えない」「27度以下に設定する」と、節電を諦めかけていることだ。
政府が推奨する15%節電を達成するには、この節電消極層4割による不足分を埋めるために、積極層の6割がさらに節電に努めなければならない計算だ。しかし、このアンケート結果を見る限りでは、積極層といっても設定温度を上げるのはせいぜい1~2度程度。その実現性は低い。
※女性セブン2011年7月21日号