就任からわずか9日で辞任した松本龍前復興担当大臣(60)。被災者の気持ちを逆なでするような暴言の数々には、驚かされるばかりだが、松本氏とはいったいどんな人物なのだろうか。
1990年、社会党から衆議院議員選挙に出馬して初当選し、これまで当選7回を数える松本氏。祖父の治一郎氏は「部落解放の父」と呼ばれた国会議員で、父の英一氏も参院議員だ。
昨年10月に公開された資産総額は7億6074万円で全閣僚中(辞任前)、断トツの1位だった。約7000万円という平均資産額の10倍を超す超セレブ政治家なのだ。民主党の関係者はこう話す。
「祖父の代から地盤を受け継いでいるうえ、実家は地元で有力な建設会社とあって資金力もあるから選挙に強く、苦労せずに7回連続当選を果たしています」
いわば典型的なお坊ちゃま。その上から目線は、高校時代からあったようだ。同級生もこういっている。
「今回の発言は別に驚かないです。昔から松本龍は松本龍。高校時代から、あんな感じでしたよ」
部活動は新聞部で部長を任されていたという。
「とにかく時間にうるさいことで有名だった。遅れる人を待たない。卒業後に同窓会をしたことがあって、開始時刻になっても、まだ来ていない人が何人かいたんですが、時間ピッタリに始めてしまったほどです」(別の同級生)
ところが、家庭で見せる顔はちょっと違うよう。2002年、衆議院で環境委員長を務めていたときには自宅トイレの電気を消し忘れ、当時中学3年生だった長女に「環境委員長!」と注意され謝ったとか。そのとき、松本氏は「教育的指導だな」と苦笑いしたという。
「今回の暴言騒動では、子供がツイッターで松本さんの評判を生で見てしまって、学校に行けなくなったとぼやいているそうです。家族には上から目線どころか、弱いんですね」(前出・民主党関係者)
※女性セブン2011年7月21日号