本人に悪気は1ミリもない。でも、だからこそ余計にむかつくダンナの性質。神奈川県在住のIさん(39才)は、何でも感動してしまう感激屋の夫(42才)にあきれっぱなしなのだとか。
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「お前と出会えて…ヨカッタ。オレは、明日、死んでも後悔しましぇーん!」(号泣)
って結婚式で絶叫したときから、うすうすヘンだとは思ってたんだよね。もらい泣きしていた人もいたけど、ダンナの家族は苦虫をかみつぶしたような顔。友人は背中を震わせて笑ってたもん。
感激屋も、うちのダンナクラスになると「この人、大丈夫?」って心配になるよ。
昨日だってベランダからなかなか戻ってこないから声をかけたら、うっすらと目に涙。「どうしたの?」って聞けば「夕焼けがあんまり…。ほら、見ろ。こんなにキレイな夕焼けは年に何回もないぞ。オレは幸せだ」だって。
ふだんがコレだもの。映画館で映画なんか見ようものなら「ちょっと静かにしてもらえませんか!」って、知らない人に注意されるほど、ひっくひっく嗚咽。
娘が小さいころ、ダンナとアニメ映画を見に行ったときも、ダンナだけが感動して、娘が「もうパパと映画は行かない」ってプリプリ怒って帰ってきたっけ。
映画だけじゃない。ダンナにとってテレビは泣くきっかけなんだよね。『はじめてのおつかい』がいちばんのツボで「よくがんばった。こんなに小さい子が…」とタオル片手状態。
※女性セブン2011年7月21日号