「最近テレビがつまらなくなった」そう感じているのは、あなただけではなかった。今、民放各局の視聴率が著しく落ちている。上智大学文学部教授で、『テレビの教科書』(PHP新書)などの著書がある碓井広義氏はこう指摘する。
「BS、CSなどのチャンネルが増えたことによる多チャンネル化と、インターネット普及による多メディア化が最も大きな要因でしょう。もはや、テレビにとってこれまで通りの番組作りは通用しない。
若い世代に“テレビはネットよりつまらない”という価値観が浸透し始めている。“民放19時台総1ケタ”のニュースは、テレビというメディアにとってまさに“終わりの始まり”かもしれない」
※週刊ポスト2011年7月15日号