この夏、目標の15%節電のため、例年以上に扇風機を回すようになったという人も少なくないに違いない。節約アドバイザーの丸山晴美さんもそのひとり。
ただし、たんにエアコンと併用するだけではない。2リットルのペットボトルの8分目まで水を入れて冷凍庫で凍らせ(いっぱいに入れると、水が凍ったときペットボトルが破裂することがあるので注意)、下に皿を敷いて扇風機の前に置く。扇風機からの風が涼しく心地よい。
「ひとり用ならペットボトル氷柱がいちばん快適。寝るときは凍らせたペットボトルをタオルで包んで抱き枕のようにしてもかなり涼しいです」(丸山さん)
丸山さんはエアコンもつける。頑なに節電するのは心身によくないという。
「節電をストイックに追求して熱中症になったら本末転倒。『命は電気より軽いのか』ということになってしまいます。体を壊すような節電はやめるべきです。エアコンの温度を少し上げて扇風機を使うとか、日中、カーテンを閉めてみる。エアコンに罪悪感があるなら図書館などに出かけて涼む。これまで当たり前にしてきた“快適”をゼロにするのではなく、“やや快適”にするだけでずいぶん違うんです」(丸山さん)
28度でなくてもいい。昨年よりもエアコンの設定温度を2度上げれば、それで約10%の節電が見込めるという。
※女性セブン2011年7月21日号