【真夏の就活講座・2】作家・人材コンサルタントの常見陽平氏をお迎えしての就活講座、今日は2回目をお届けする。
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昨日紹介した、某有名企業の面接で実際に出された質問です。
「全国47都道府県のうち、日本から除外するとすればどこの都道府県が良いか」
ひと晩、みなさんはどのように考えられましたか? もとよりこの質問に「正解」はありません(逆にあったら大変です)。ですが、いちばん多くていちばんダメな回答というのがあります。「沖縄」です。
日本の端で小さな島だから……と考えがちなんですが、沖縄を失うと豊かな領海も失います。残された46都道府県にとっても大きな損失なのです。
私の友人たちの「回答例」はこうでした。
大手出版社の若手編集者「東京都。独立しても食べて行けそうだからと、トリッキーな答えをしてみたいから」
元大手広告代理店勤務のプランナー「人口から考えて島根か鳥取。だが島根は竹島の領有問題があるから譲れない。ゆえに鳥取」
若手企業経営者「埼玉か内陸部の県。外に出るためには日本を通らないといけないので、税金を課して儲けることが出来る」
どうです、仕事と回答の個性が合っていると思いませんか?
この質問の意図は、「正解のない質問にどれだけ論理的に答えられるか、地頭の良さを見る」ことと、「屁理屈でも突破力があるか」ということです。仕事って答えのない質問ばかりだし、とくに営業になると「そこを何とかうちの商品を扱ってくださいよ」という突破力も必要になってきます。
この質問はその力を計るのにうってつけだと思います。念のため申し上げますが、これはただの思考の訓練なので、実際に名前が出た県で不愉快になられた方はお許しください。
明日の講義は「慶応に無条件降伏する早稲田の内部格差」です。