参拝したお笑い芸人に次々と仕事が舞い込むことから、話題を呼んでいるパワースポットがある。JR鶯谷駅の近くにある、東京・台東区の小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)は、夏休みを迎え、多くの一般参拝客で大賑わいだ。
「7月は、6月に比べとても多くの方が参拝にいらっしゃいました。特に7月の土日は、通常の平日と比べると約5倍。ここまで多いことは最近ではなかったと思います」(同神社)
話題になるきっかけは、テレビ番組であるエピソードが紹介されたこと。それは、故・渥美清さんがまだ無名のころ、「一生、煙草を吸いません。そのかわり仕事をください」と願ったところ、帰宅後、電話で仕事のオファーがあったというもの。その後、渥美さんが『男はつらいよ』で国民的スターになったのはご存じの通りだ。この御利益にあやかろうと、若手のお笑い芸人が相次いで参拝に訪れているという。
「御利益があった芸人はいっぱいいますよ。渥美さんと同じように、“禁煙するから仕事をください“とお参りする芸人が多いんですが、その後すぐにレギュラー番組や特番が決まったり、劇場やイベントの出演が決まったり…その御利益はさまざまです。若手芸人の間では、“仕事がほしけりゃ小野照崎神社へ!”が合言葉になってますよ」(ある放送作家)
同神社では、反響の大きさに驚きつつもこう話す。
「当神社は、学問と芸能の神を祀っていますが、ご家族のことや日々の感謝など、さまざまなことを願ってお参りする方がいらっしゃいます。“禁煙するから”と、煙草やライターを置いていかれている方も。ただ、一度お参りしてすぐに御利益を受けようということではなく、ご自身でも努力をしながら、神のありがたみに感謝していただければと思います」
神頼みだけじゃダメ、努力も必要ということ。そりゃ、もっともだ。