放送開始から58年、2011年7月24日にアナログ放送が終了し、テレビはひとつの時代を終えた。シリーズ「あの頃のテレビはすごかった」――ここでは国民的番組という称号を得た『NHK紅白歌合戦』(昭和26年~)を振り返ろう。
第3回まではラジオ放送の正月特番だったが昭和28年からテレビ放送が始まり、大晦日は紅白を観て家族で過ごすという行事が確立された。美空ひばりがトリを務めた昭和38年の第14回では日本テレビ史上最高の視聴率81.4%を記録。
しかし時代とともに歌手、視聴者の「紅白離れ」が進み、昨年の視聴率(第2部)は41.7%。国民的番組という存在感が薄れている。
※週刊ポスト2011年8月19・26日号