2010年だけでも10組以上がデビューを飾っているK-POPスター。驚くのは彼ら、彼女たちがいずれも高い歌唱力、ダンスセンスを持ち、質の高いステージパフォーマンスを見せていることだ。
韓流が“完璧さ”にこだわる背景にはお国事情がある。K-POPや韓国ドラマなどを日本で放送しているケーブルテレビ局「Mnet JAPAN」の運営会社「CJ Media Japan」常務取締役カン・サンドンさんが解説する。
「韓国は人口が4000万人で日本の3分の1。CDはアルバム1枚1万5000ウォン(約1200円)程度です。音楽マーケット自体が小さいので、少数の人に支持されるモデルだと稼げる金額は少なく、ビジネスとして成り立ちません。だからまずは日本を舞台に、競争を勝ち抜けるトップを目指すんです」
デビュー後の努力も厭わない。例えば、昨年12月、日本で初ライブを行った2PMは、挨拶程度の日本語しかできなかったが、この5月に全国ツアーを行ったときには、MCで冗談を交えるほどに上達していた。
彼らより1年早く日本デビューを果たした超新星はさらに上をいく。日本語で話すことはもはや日常で、最近はファンとツイッター上でやりとりまでしている。そうしていくうちに日本への愛をさらに深くし、震災後は韓流スターの中でもいち早く被災地入りした。「元気がもらえる」「勇気がわく」彼らを見る者はそう口を揃える。
※女性セブン2011年8月25日・9月1日号