40代は女性にとってさまざまな変化が訪れる時期だ。子供の反抗期、年老いた親の介護、夫の関係にも気を配らなければならない。そのうえ、ホルモンバランスの乱れが始まって更年期障害に悩む人もいる。そんな波乱の時期を乗り越えて充実した40代を心豊かに生きるためのヒントを、『池袋ウエストゲートパーク』(文藝春秋)などの作品で知られる作家の石田衣良さん(51)に聞いた。
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全般的にいえることですけど、日本の女性は40代になってもみなさんきれいです。韓流ブームの昨今、韓国の人は肌がきれいで美人だといわれてますけど、実際に韓国に行ってみると、40~50代でも日本の女性のほうがずっと若々しく見える人が多い。そういう意味では自信をもっていいんじゃないですか。
最近はよくお笑い芸人たちが『熟女好き』を公言したりしていますけど、若い男性も本当に女性が年上であることを気にしなくなりました。
自分の“年齢”を理由に最初から引いてしまう女性も多いようですけど、もったいないと思います。それに、男性にモテる40~50代の女性って、とくに美人とかスタイルがいいというわけじゃないんですよ。
男性にとって魅力的に感じるR40女性のポイントは「会話と表情」です。
若いときはどうしても会話が自分中心になりがちで、頭をよく見せようとか、面白い人に見せようとしてしまう。でも大人の女性は、いろいろな経験を積んできているぶん、相手の話をちゃんと聞ける。若い男の子の“背伸び”も、中年男性の“見栄”もきちんと受け入れてあげられるんです。男は単純だから、自分の話をちゃんと聞いて興味を示してくれるだけで、簡単にコロッといっちゃうんですよ。
こうしたR40女性ならではの包容力は、話しているときの表情にも表れます。明るさでもセクシーさでもいいんだけど、相手に感情がダイレクトに伝わるような表情は、男性にとってとても魅力的に映るんです。
※女性セブン2011年9月8日号