パサパサでスタイリングが決まらない、シャンプー時の抜け毛が増えた…こんな髪の異変を放置していませんか? 夏の紫外線をたっぷり浴びたダメージを放置すると、“老け髪の一途”あるのみ。
「夏場は、抜け毛で悩む患者さんが急増する時期です。紫外線や冷房で乾燥し、汗をかいて毛根に皮脂や汚れが詰まりやすい。健康な毛が生えにくいだけでなく、いまある毛を維持することも難しくなるんです。加えて、40代にはいると女性ホルモン“エストロゲン”が減少し、コシやボリュームが少なくなる傾向もあります」と語るのは、あおいクリニック銀座院長の中野あおいさん。
とはいえ、悲観するのはまだ早い。サロン・ド・リジュー代表の永本玲英子さんは、
「大丈夫、これからカラーやパーマに耐えられるだけの健康な頭皮と毛髪を取り戻せばいいんです。そのためには毛髪を作り出す土台の“頭皮ケア”と、生えてきた髪を健やかにキープする“毛髪ケア”、そのどちらにも密接に関係する“生活習慣ケア”が必須です」
正しいケアを行えば、60代でも70代でも薄毛が解消された例もあるという。
「毛髪は1か月におよそ1cm伸びる、つまり1日に髪の毛全体で約30mも成長するほどエネルギーの高いパワフルな部位。だからケアをすれば確実に手応えを感じられる場所なんです」(永本さん)
いずれも早期発見、早期ケアがポイント。さあ、自分のヘアダメージのタイプを自覚して対策を!
まずは、正しいシャンプーと頭皮マッサージで、頭皮ダメージの克服から!
指の腹でマッサージしながら毛穴の汚れをしっかり取り、シャンプー剤をしっかりすすぐのが基本。
「シャンプー前に粗ときブラシでとかし、頭皮の汚れを浮かします。その後お湯で素洗い。シャンプーの泡立ちもよくなります」(前出・中野さん)
「熱いお湯で洗うと皮脂を取りすぎて乾燥を招く恐れがあります。38℃前後のお湯で頭皮をもみほぐすように丁寧に洗いましょう」(前出・永本さん)
※女性セブン2011年9月22日号