ライフ

就活面接で嫁探し メーカー一般職女子「顔採用あり」と専門家


就活で「学歴差別」が叫ばれるが、では「容姿差別」はあるのか。「美人は就職に有利」は本当なのか? 作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が、本音で語る。

* * *

先日、放送作家鈴木おさむさんのラジオ番組に出演する機会がありました。テーマが「顔採用は、あるのか?」というテーマでした。うーん、これまた「学歴差別」ネタ同様、炎上を誘発するテーマですねぇ。

結論から言うと、顔だけで決まるほど選考は楽ではないものの、一部の企業、職種は重視しているのは事実です。

例えば、メーカーの一般職です。特に工場などでの事務の場合、郊外や地方にあり、事務=エンジニアのお嫁さん候補という期待はあるのですね……。忙しい職場もそうです。出会いがありませんからね……。

ちなみに、日本を代表するメーカーの人事に聞いた話ですが、理系男子を採用する場合「女性はどれくらい、職場にいるのか」と聞かれることがよくあるそうです。就活同様、婚活も大変な時代ではありますが、そもそも結婚難の原因の一つは職場結婚が減ったことだと言われていますよね、そういえば。

採用広告では絶対、口にしませんが、人材紹介会社などにオファーを出す際などに、容姿について依頼することもありますね。その際に「お嬢様っぽいのがいい」「ギャルっぽいのがいい」などのオーダーまであり、なかなか紹介できないこともあるとか。もう、どういう紹介だって感じですね。

もう一つは、対外的業務がある場合ですね。営業職などがそうです。特に広告など、人間力で売る商材の場合、相手の反応を考えてそうしているケースも。広報や受付などもそうですね。他にも、美人を採用することによって、男性従業員のモチベ−ションを上げようとしていることもありますね。

こうして考えると、あとの2つよりも従業員のお嫁さん候補という理由の方がえげつないですね。対外的な場合だと、地頭やコミュニケーション能力も勘案されますからね。

他にも、相手に暗い印象を与えないために顔採用しているケースもあります。顔が全てじゃないですが、とはいえ顔が暗いと言動も暗く……。顔だけでない理由で落ちて行くこともあります。

一方、顔だけで仕事できない人は最悪ですけどね。そんなに甘くはありません。

個人的に思うことは、顔立ちと顔つきは違うのではないかということです。顔立ちは生まれつきの部分がありますが、顔つきは人生の充実度、それまでの経験、心身の健康状態によって違います。就活のために整形する人もいまやいるわけですが、いくらキレイになろうと思っても、顔つきは最後は自分次第だということを考えてください。

内定する女子学生は美人だらけというわけではありません。むしろ、おばちゃんキャラの学生も内定がガシガシ出ているな、と。エネルギッシュですし、頭も気持ちも使えますし、タフ。そして、おばちゃんキャラでも、可愛いんですよね。

美人じゃなくてもいいですから、いい顔の自分でいたいですね。ブスキャラの女性タレントも、デブキャラの男性タレントもそれぞれ魅力的ですからね。


関連キーワード

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン