夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、ご主人(50歳)が飲料メーカー勤務の奥様(47歳)。高校生と中学生の娘さんがいます。
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「今年でパパも50歳だし、敬老の日に何かプレゼントしたいの!」娘たちがそういいだし、私も大賛成。娘たちが作ったのは“肩叩き券”です。
帰宅した主人に「パパ、前渡しするね。肩が凝ったらいつでも、この券を渡して!」というと、キョトンとした表情をする主人。
「何だ、これは?」「だからァ、敬老の日のプレゼントよ」それを聞いて、主人は「バ、バカにするなァ! オレは年寄りじゃない!!」と、“肩叩き券”を床に叩きつけてしまいました。
引き気味の娘たちに「自分たちの部屋へ戻りなさい」と目で合図し、私も台所へ避難すると、居間から主人の呟きが。「まったく、会社で肩叩きされて、なんで家でも肩叩きなんだよ」エ~ッ、本当に!?
居間に飛んでいき、「リストラなの!?」と聞くと、「打診はされたが、やる気をアピールしたら分かってくれたよ。体力だって若い奴には負けない自信がある。それをお前が年寄り扱いするから、娘たちも同調するんだ!」と、今度は矛先が私に。
「へェ、そんなに体力があるんだったら、久しぶりに今夜頑張ってもらおうかしら」「だからいってるだろ! 体力はある。でも、精力はない!」って、いばるな! 私、先に寝ますね!
※週刊ポスト2011年9月30日号