知りたくてもなかなか知ることができないのが女優たちの「カネ」の話。映画関係者が秘密のベールに包まれた実態を打ち明ける──。
映画の最後に流れるキャストロールを観ていると女優の名前の後に「特別出演」や「友情出演」とついているのを見かける。実はこれ、似ているようでゼンゼン別物。
「特別出演」は大物女優出演の際につけられるもので、ギャラも高額であることが多い。
「チョイ役でも重厚な役者が欲しいときに、依頼時に“特別出演で”といえば説得しやすい。あと同格の女優がキャストロールの順番で争った場合にも有効。“あなたには特別出演をつけますので”と納得してもらうこともある」(某映画プロデューサー)
一方の「友情出演」は、文字通り制作サイドや出演者とのつながりで出演してもらったということ。ノーギャラのケースがほとんどだ。
「とはいえタダより高いものはない。事務所から“大物女優を友情出演させたんだからウチで売り出し中の若い子を使ってよ”とバーターで無名女優を押し込まれることもある」(前出・映画プロデューサー)
※週刊ポスト2011年9月30日号