「竹島・独島問題」は常に韓国メディアをアツくさせい、国民をアツくさせるが、今年の“竹島・独島・夏の陣”では、韓国メディアの中に変化が見られたと、産経新聞ソウル支局長の黒田勝弘氏は指摘する。
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韓国における対日問題はいつも反日愛国競争になる。強硬論ほどカッコよく世論の支持を得る。そしてマスコミが先頭になって強硬論を煽動する。
韓国では「反日愛国無罪」といって、反日愛国のためなら何を言っても、何をやってもいいのだ。
ただ今回は、反日が得意の韓国マスコミの中で、中央日報が当初から「入国拒否などと興奮する必要はない」「(竹島に近い)鬱陵島に行くというのならこちらが案内してはどうか」などと自信と余裕(?)を示し異彩を放った。
しかし結果は入国拒否で大騒ぎになり、孤軍奮闘の中央日報は多数派になれなかった。韓国では「独島」となると正論、常識は通用しないのだ。
※SAPIO2011年10月5日号