「○○は、我が韓国(朝鮮)が起源だ」とする主張「ウリジナル」。第一に注目すべきは、それらのほとんどが笑ってしまうようなトンデモ説なのに、発言者を見ると名の知れた学者であったり、政治家だったり、今回のように聖職者であったりすることだ。このタイプのウリジナル説は、実は意図的な捏造の疑いがある。
韓国文化や国民性に詳しい産経新聞ソウル支局長の黒田勝弘氏はこう語る。
「しかるべき立場の人や公的機関までがウリジナル説を広めている背景には、いまだに日本を叩くことで愛国者として評価される風潮が残っていることが挙げられます。実際には、韓国にも歴史や文化を真摯に研究している研究者、専門家はたくさんいますし、荒唐無稽なウリジナル説を多くの国民が信じているとは思いませんが、それが流行るのは日本に対する対抗心やコンプレックスが根強くあるからでしょう」
※週刊ポスト2011年10月28日号