女性に特有の病気に子宮内膜症があるが、この病気は放置すると不妊の原因にもなるのだが、この病気を経験しつつも、2児を出産したのはタレントの穴井夕子さん(37)。穴井さんが子宮内膜症について語る。
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私は高校生のころから生理がすごく重くて、生理が始まって2日間は痛み止めの薬がないと立っていられないほどでした。薬をのむのが間に合わなくて、激しい頭痛と吐き気で倒れてしまったこともあります。
婦人科を受診したのは24才のときで、結婚が決まったのがきっかけでした。すぐにでも子供がほしかったので、ブライダルチェックコースで、排卵の状態などを全部検査してもらったんです。
そのとき医師に、子宮内膜症であることと、同時に妊娠しにくい状態になっていることを告げられました。
子宮内膜症って、生理が止まると子宮以外の所にできる内膜の増殖も止まるので、妊娠するとそれがそのまま治療になる。だけど、子宮内膜症だと妊娠しにくい、という悪循環。悩ましいですよね。
薬で生理を止めて子宮内膜症を1回治療してから妊娠を目指すか、生理を止めずに不妊治療するか。どちらにしますかと聞かれましたが、そのときに先生が、ポツリと「同じ生理を止めるという意味でも、妊娠するのがいいんですよね」といったのが印象的だったんです。
私も結婚してすぐに赤ちゃんがほしかったので、「不妊治療に向けて頑張りたい」と答えました。
私の場合、ホルモンバランスが悪くて、高プロラクチン血症と視床下部性排卵傷害という妊娠しづらい症状もあったので、不妊外来に通ってホルモンバランスをよくする治療も受けました。
体にあまり薬を入れたくなかったので、生理痛も限界まで我慢しました。でも、あまりにもつらくて、痛み止めをのんでも効かず、一晩中体の震えが止まらなくて……。痛みで朝まで転げ回っていたこともありました。
そうして2年間、不妊治療に取り組み、人工授精に切り替えたときに妊娠することができました。
実はあまりにも生理痛がひどかったので、「もう無理」と思って、妊娠より子宮内膜症の治療を先にしてもらおうと心に決めて病院に行こうとした矢先に、妊娠がわかったんです。すごく嬉しかったですね。
いまも子宮内膜症は落ち着いてはいませんが、妊娠と出産を経験したことで、以前に比べればだいぶ症状は緩和されました。
もっと早く結婚前にきちんと婦人科で診てもらっていたら、独身のときに排卵を薬で止めて治療し、もっといい状態で赤ちゃんを産むことができたかもしれません。だから、まわりの友人には、ちょっとでも不安があったら、すぐに婦人科に行くようにすすめているんです。
※女性セブン2011年11月3日号