宝くじの“顔”といえば、まねき猫や七福神。福を招くビッグな大黒さまがいらっしゃるのは、愛媛県松山市にあるたばこ店兼宝くじ店『竹村商店』だ。
もともとよく当たる売り場として有名だった同店。2年前の夏、店内の一角に「金運アップ黄金の間」をもうけ、大黒さまの像を安置してからというもの、ますますよく当たるようになったという。2009年年末ジャンボ1等前後賞3億円、2010年年末ジャンボ2等1億円、そして今年にはいってからもロト6で2億円など、3年連続で億万長者を出した。当たり始めた11年前からの実績では、100万円以上の高額当せんが計18億円に上るというから驚き。
さらなるツキを呼び込んだ大黒さまは、愛媛県の高級墓石材である大島石で作られていて、1mを超す高さ。大島石には雲母が含まれていることから「運もつく大黒さま」と名付けられた。ご利益にあずかろうと、大安の日には行列ができることも珍しくないそうだ。
「なかには5分も10分も、真剣にお祈りしているかたもいらっしゃいますよ」というのは、店長の竹村敬司さん(32)。
「手を合わせ、大黒さまの顔や体をさすったり購入した宝くじをくっつけたりしたあと、記念写真を撮って帰るかたがほとんどです。パワーストーンなど開運グッズの売れ行きもよく、ジャンボ宝くじの販売時期は黄色い開運招福袋(1200円)がとくによく売れます」(竹村さん)
今年の年末には、旅行会社が温泉とパックにしたバスツアーまで企画しているというから、まるで名所扱い。近県のみならず東京・大阪・北海道など全国各地からやってくるリピーターも多く、ここで宝くじを買って高額当せんした人は、必ずといっていいほどまた買いにくるそうだ。
※女性セブン2011年11月17日号