12月1日の就活「解禁」が近づいてきた。そして、最近の就活現場で目立つのが、「意識の高い学生ww」たちだ。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏は、「彼らの行動と生理はヤンキーと通底する」と喝破する。
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「意識の高い学生ww」の波がきています。「意識の高い学生ww」とは、サークル活動や就活に前のめりに取り組み、ソーシャルメディアでのリンク数も多く、意識高い系ツイートを連発。プロフィールも盛りまくり。起業家や社会人との接点を持ちたがり、やたらとイベントを開く。学生団体の幹部などに多いタイプです。
学内でもネット上でも、「意識の高い学生ww」とそうじゃない学生の対立構図が鮮明です。最近では、ちょっとサークルや就活などに前のめりに取り組むと「よっ!意識高い学生!」とバカにされるそうです。
最近、ネット上では「意識の高い学生ww」の批判論者としてヒール化している私ですが・・・。別に嫌いじゃないですよ。頑張っている若者は大好きです。
一方で、たまに「意識の高い学生ww」を見ていて残念だと思うのは、「意識の低い学生」や時にはオトナを見下すこと、賢いふりをしていて意外にデキないこと、「世の中変える」などと言いつつ結局、就活で目立つための取り組みに終わっていることなどです。
マナーも最悪だったりします(でも、起業家タイプの尖った学生だと過大評価されたり・・・)。オトナを利用したがる子もいますね。こういう人に限って、企業に入ってからギャップに悩んだりするわけですね。しまいには「大企業を辞めた自慢」を始めそうで、心配になります。
さて、彼らを観察していて、あることに気付きました。いまから約100年前、社会学者のマックス・ヴェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の『精神』」において、プロテスタントの世俗内禁欲が資本主義の「精神」に適合性を持っていたことを発表しました。
そして、私はいま、『ヤンキー魂の倫理と、意識の高い学生の精神』について見解を述べます。ずばり、「意識の高い学生ww」の根っこには、ヤンキー魂があるのではないか、と。 「意識の高い学生ww」の言動は、ヤンキーに通じるものがあります。
●やたらとイベントを開きたがる→代々木オリンピックセンターは意識の高い学生wwがイベントを開くメッカなのですが、その光景は血気盛んなヤンキー大集会とかぶります。イベントに参加する企業の顔ぶれ、集客数を自慢するところなんかも似ていますね。
●団体の規模を自慢する→ヤンキーの「全国制覇!」などというマインドに通じるものがあります。
●意識の高さ自慢→プロフィールを盛りまくる子なんかに多いですね。ヤンキーが髪型や服装、武勇伝を自慢するのにも似ていますねぇ。ソーシャルメディアでの意識高い系ツイートもそうですねぇ。
●団体のユニフォームをつくりたがる→おそろいのジャージをつくるヤンキー集団にも似ていますねぇ。
●オトナに絡む→たまに学生団体幹部に絡まれるのですが、社会に反抗する姿、かぶりますねぇ。
日本人の50%はヤンキー的な文化を引きずっているといいますが、意識の高い学生wwが集まる学生団体にヤンキーの影を見たわけであります。
くれぐれも言いますが、私はヤンキー批判論者ではありません。むしろ、ヤンキー文化の洗礼を受けて育ってきました。そして、ヤンキーは礼儀正しく、根は優しいわけです。意識の高い学生wwも、ぜひ、そこんとこ夜露死苦です。