11月2日から『めざましテレビ』(フジテレビ系)を休養していた大塚範一キャスター(63)は、4日後の6日、突然、急性リンパ性白血病であることを発表した。
いまベッドで横たわる彼の首には管が繋がれ、そこから抗がん剤を投与する治療が行われているという。
急性リンパ性白血病とは、いわゆる血液のがん。いったん治っても再発するケースも多く、5年以上生存できる確率は30~40%と、決して高いとはいえない。
そんな大病にもかかわらず、大塚さんは、冒頭の電話で、「来年の3月4月には完全復帰したい」と力強く宣言した。だが大塚さんには、これから厳しい闘病生活が待っている。
2年にわたって、白血病と闘い続けたお笑いコンビ・カンニングの中島忠幸さん(享年35)の日記には、凄絶なまでの日々が綴られている。
<あまりの胃の痛みに次から次へと、ちがう医者がおなかを見に来る。しょっちゅうレントゲン。30秒おきにやってくるふくつうを、もう何時間たえたかわかんなくなってきた>(2004年12月21日)
また2006年に大塚さんと同じように急性リンパ性白血病を患いながらも、闘病9か月で克服した千葉県がんセンター・植田健医師は抗がん剤治療の苦しみについて、こう振り返ってくれた。
「抗がん剤の副作用で、吐き気が強くて食事ができないときもありました。また毛も全部抜け落ち、顔も水ぶくれのようにパンパンに膨れあがりました。不安から眠れない夜もありました。でも悪いことが頭に浮かんだら、その思考はいったん断ち切って、いいことばかりを考えるようにしました」
客観的に事実と向き合い、病気と闘ったことが植田医師を生還させたという。
※女性セブン2011年11月24日号