白血病で入院した大塚範一キャスター(63)は、1994年4月から『めざましテレビ』(フジテレビ系)のキャスターになって以来、17年半にわたって、所定の休み以外に番組を休んだことは一度としてなかった。
週5日、朝5時25分の放送スタートだけに健康管理も大変だが、大塚さんのそれは徹底したものだという。フジテレビ関係者が語る。
「どんなに忙しくても、5時間の睡眠と1時間の仮眠を心がけていました。毎朝3時に起き、頭がしっかり回転するよう朝食をしっかり取り、ヨーグルトを欠かさず食べていた」
また大の嫌煙家でもあり、「タクシーが禁煙になるまでは、送迎のタクシーも、前に乗った人がタバコを吸っていなかったかを気にするほどだった」というエピソードは番組関係者の間では有名である。睡眠や食事の面だけでなく、時間があれば体もマメに動かすようにしていた。特にゴルフが好きで、体調不良で番組を休む直前の2日間もコースに出ていた。
番組終了後の日課である“反省会”でも大塚さんは疲れた表情のスタッフをよそに、缶ビールで一杯やりながら熱弁をふるっており、元気そのものだったという。それだけに急性リンパ性白血病の診断を受けた時の本人のショックは相当大きかったに違いない。
7日には入院先の病院から『めざましテレビ』に生電話で出演し、
「完全復帰が可能なのは、やっぱり3月、4月になるんじゃないかと思いますけれども、その間、元気な、ヒマな時期もありますので、またご報告の電話を差し上げたいと思います」
と、復帰への強い意欲を口にした。現在はカテーテルを通じて、抗がん剤投与による治療がすでに始まっている。
※週刊ポスト2011年11月25日号