韓流ドラマ『赤と黒』(NHKBSプレミアムにて毎週金曜22時より放送中)が話題を呼んでいる。「家事が手につかなくなる」という人など、ハマる人が続出しているという。
ストーリーはどんでん返しとドロドロの応酬だ。幼児期に親から引き離され、財閥・ヘシングループの御曹司“ホン・テソン”として引き取られたものの追い出されたシム・ゴヌク(キム・ナムギル・30)と、ゴヌクの代わりに“本物のホン・テソン”として育てられた男(キム・ジェウク・28)のふたりを中心に話は進む。そこに、タイプや年齢の異なる3人の女性が絡み合い、復讐、愛、出生の秘密などがてんこ盛り。
日本人女性の心をわしづかみにした名シーンの一部を紹介しよう。まずは、第5話の「船上キス」から。
船上パーティーで初めて出会ったホン・テソン(キム・ジェウク)とムン・ジェイン(ハン・ガイン・29)。船から転落した人を助けようと海に飛び込んだテソンは、誰かに海中に引きずり込まれる。意識が戻ると、死の恐怖や恋人を失った孤独が一気に押し寄せ、甲板にいた初対面のジェインをいきなり抱きしめ、キスをする。ボロボロの自分をさらけ出すテソンの弱さと荒れた心が痛々しい。
続いて、誰もが名場面にあげるのはエロティックで印象的な第7話の「指キス」シーンだ。
テラ(オ・ヨンス・40)は妹の恋人・ゴヌクとエレベーターに乗り合わせ、ふたりきりに。沈黙が流れ、ゴヌクとの激しいキスを妄想してしまう。われに返ったテラはスカーフを落としてしまい、同時に拾おうとしたゴヌクの指に触れる。エレベーターのドアが開いて大勢の人が乗り込んでくるなか、ゴヌクが無理やりテラに指を絡ませる。このシーンはファンの間で“指キス”と呼ばれ、日本中のR40女性が何度も繰り返して見ているという。
これまで韓流にまったく興味のなかったという女性のAさん(43)もハマってしまったひとり。
「スカーフを離さないゴヌクの表情はまさに“悪い男(原題)”。そのエッチな表情に、ゾクゾクしちゃう」
※女性セブン2011年12月8日号