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薬指の長い株式トレーダー 短い人と比べ年収10倍の調査結果

白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏によると、薬指の長さが健康長寿ばかりか、年収との間にも大きな相関があるという。

* * *
LOH症候群と呼ばれる疾患が男性更年期障害として最近、話題になっている。LOH症候群とは加齢男性性腺機能低下症候群の略で、やる気がない、気分が塞ぐなどの心理的症状から、だるさが抜けない、筋力が衰えたなどの身体症状、さらには性欲の低下、勃起力の低下などの性的症状まで出現するものである。

もともと更年期障害は女性の専売特許のような扱われ方をしていたが、男性でも同じように加齢に伴った男性ホルモンの低下がおこり、男性ホルモン(テストステロン)を補充することで症状が劇的に改善することがわかってきた。これらの症状を軽減することは、健康長寿を達成する上で極めて重要である。

男性らしさを作り出すテストステロンは、胎児の外陰部を男性化する働きがあり、最近では胎児の脳の男性化にも関係していることがわかってきている。これまでは胎児期のテストステロンを測定することは難しかったが、英国リバプール大学のジョン・マニング博士は胎児期に受けたテストステロンの量が多いほど薬指が長くなる(男性型)ことから、右手の人差し指との比(人差し指の長さ÷薬指の長さ)を測ることにより胎児期のテストステロンを予測できることを発見したのである。

興味深いことに、イギリスの株式トレーダーを調査すると、指がより男性的であればあるほど、危険を顧みず大きく投資する傾向にあり、年収も女性型の指のトレーダーと比較すると10倍高いことが分かった。

胎児期に受けるテストステロンは男性脳をつくり、成人になってからも行動や収入に影響を与えているらしい。

※週刊ポスト2011年12月9日号

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