フォトエッセイ『43才でもなぜ武田久美子でいられるのか』(小学館刊)の『トークショー&サイン会』(11月26日)のために帰国し、5年ぶりにマスコミの前に登場した武田久美子(43)。そのスタイルはバスト82cm、ウエスト59cm、ヒップ82cmと、グラビア女王といわれた20代とほとんど変わらぬままだった。当時はアイドル黄金期。そんな同時代を駆け抜けた“アイドル同窓生”たちとの、いまだから語れる思い出を明かしてくれた。
武田にとって憧れの男性アイドルだったのが、故・沖田浩之さん(享年36)だった。
「『3年B組金八先生』(1980年、TBS系)で大人気でしたよね。仕事でご一緒するようになってからは、“昔、ファンだったんですよ”なんて話しましたけど、憧れてたアイドルっていうより、なんだか“同業者”みたいな感じになってしまいました。私より5才くらい先輩で、妹のようにかわいがっていただきました」
そんな沖田さんが自殺という衝撃のニュースが流れたのは1999年3月27日。その1週間ほど前に、彼女は沖田さんに偶然会っていたという。
「10年くらい仕事でも会うことはなかったんですけど、3月の雪の日でした。友人の舞台を見に行ったら、沖田さんも来ていたんですよ。“お久しぶりです!”と挨拶したら“久美子ちゃん、相変わらずかわいいね”といってくれたのを覚えてます。
思いつめている感じとか変わった様子もなかったんですよ。亡くなったニュースを聞いたのはその1週間くらい後のことでしたから、本当に驚きました。突発的なことだったんじゃないかと思うんです。そうじゃなかったら、これから自殺を考えるような人が、雪の中わざわざ出かけて舞台を見に行こうとか思うでしょうか…」
※女性セブン2011年12月15日号