景気がいい業界の人間は、遊び方も豪快だ。一昔前のヒルズ族や外資系金融マンの間で「ドンペリパーティ」「ジャグジー付き高級カラオケ」などといったバブリーな夜遊びが話題となったが、最近はどうなっているのか。
「僕らの基本原則は、“よく働き、よく遊べ”ですよ」
そう語るのは、スマホ対応のゲームを開発する会社の30代役員だ。
「うちだけじゃなく、“儲かりすぎてヤバイ”という会社は多いと思いますよ。儲かっている会社は、利益率60%、70%が当たり前。あんな政治家たちに税金納めるのが馬鹿らしくなる。DeNAが球団を買うという思考はわかります」
この役員氏の最近の夜遊びで印象に残ったのは、ハロウィン・パーティだとか。携帯電話関連の広告代理店やネット企業の役員クラスが集まり、「モデル系の女の子を10人くらい呼んで、仮装して合コンのノリで盛り上がった」。二次会はクラブに移動して、思い思いに女の子を口説いていたという。
さて、これは序の口。
スマホの普及に伴って急激に売り上げを伸ばしたネット広告関係の会社の30代役員は、夜の六本木で有名だ。部下の一人が語る。
「高級キャバクラで、一晩に3ケタ万円を使うのはザラ。女の子に、『じゃんけんでオレに勝ったら10万円あげる』なんて言って遊んでいる。口癖は『あの店のナンバー1からナンバー5くらいまで全部オレの女』。まァ、僕だってそのおこぼれにあずかっているので文句は言えませんが」
※SAPIO2011年12月28日号