「日本人女性の200人に1人はAV嬢」という情報もあるが、世界にその名を轟かすAV先進国ニッポンを支えているのは、潤沢な「女優供給力」である。
素人ナンパもの専門のアダルトビデオ監督・ナンバ氏は「最近スカウトがどんどん簡単になってきている」と証言する。
「最近の女性は、AV出演に対するハードルがものすごく低いんです。渋谷のセンター街あたりで出演交渉しても、ホイホイついてくる。200人に1人どころか、50人に1人くらいの印象です。ただひとついえるのは、出演に応じるのは全くの素人女性より“プロ”の可能性が高い。いわゆるフーゾク経験者が圧倒的多数なんです」
つまり、フーゾク経験者はAV女優よりもっと多いということだろう。
警察庁統計によれば、2010年度の風俗関連特殊営業件数は約2万3000件。ソープやデリヘルなどの経営に携わる関係者によれば「平均して1店舗約20人の在籍者がいる」という。すると、単純計算でも約46万人のフーゾク嬢がいることになる。日本における19歳から55歳の女性の数は約3000万人とすれば、女性の65人に1人がフーゾク嬢ということになるわけだ。
※週刊ポスト2011年12月23日号