韓流ブームに沸く東京・新大久保に、意外な人気スポットがある。JR新大久保駅から徒歩1分という立地にある、皆中“みなあたる”と書いて『皆中(かいちゅう)稲荷神社』。年末ジャンボ宝くじが発売中のいま、“当たる”パワースポットとして大賑わいだ。
同神社のある新宿区百人町は、1602年に設立された江戸幕府の「鉄砲組百人隊」の屋敷があった場所。当時、射撃が上達せずに悩んでいた鉄砲隊の与力が、稲荷大明神から霊符を示される夢を見たという。そこで翌日、この与力が、稲荷神社にお参りし、射撃を試したところ百発百中。以来、“皆中(みなあたる)稲荷”と呼ばれ、勝運アップのご利益があるとされているそうだ。
同神社で神職を務める中村信一さんは、こう語る。
「鉄砲隊の由来以降、“当たる”といわれるようになり、いまでは宝くじ当選や試験の合格祈願など、年間通してたくさんの人が来ます。韓流ブームの影響で新大久保にくる人が増えているのもありますが、参拝者の数も増えてますね」
同神社は 一日平均、平日100~150人が参拝に訪れ、土日や年末年始はさらに増加。大きな宝くじのシーズンには、祈願が集中するといい、今年の年末ジャンボ宝くじが発売開始となった11月24日以降も多くの参拝者が訪れているそうだ。
では、これまで実際にご利益のあった人はいるのだろうか?
「皆さん具体的なことはいいませんが、“いいことがありました”という報告はたくさんあります。宝くじで100万円当たったというかたや、中には億単位のかたもいらっしゃいます。一日に2、3人は、当たったという何かしらの報告がありますよ」(前出・中村さん)
年末ジャンボ宝くじの抽選は12月31日。この神社の参拝客から億万長者が生まれるかも。