年末年始は、家族でマイカーに乗って遊びに行ったり、帰省したりと、何かと遠出をする機会が多い季節。マイカーの運転手といえばダンナの役割ということになるのだが、とんでもないバカダンナに悩まされることも…。東京都在住のRさん(38)もそんな1人。IT関連会社に勤務する夫(42)が運転する車に乗せられ、なんとも面倒くさいドライブをする羽目になったという。
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「最近の高速道路のサービスエリアってほんとスゴイ。大きなところでは温泉があることもあるし、グルメ度はデパ地下並みの充実ぶりだし」
てな話を、12月にはいったとたん、何度も何度も食事のたびに繰り返す夫。「パパ、そんなに田舎に帰るのが楽しみ?」って娘にからかわれたら「いや、パパは最先端の仕事をしているからこういうことも知っておかないとダメなんだ」とかなんとか。そのうちマジ顔でパソコンを開いたら、もう止まらない。
「見ろ。ここはメロンパンが人気で午前中に行かないと売りきれるってさ。あっ、ちょっと待て。いや~、まいった。限定ラーメンを食べちゃうと、こっちの海鮮丼はムリだろ」
調べまくり、しゃべりまくる夫に家族は出発前にヘトヘトよ。もちろん出発当日は朝からハイテンション。サービスエリアにさしかかるたびに「よしっ、予定通りだ。濃厚つけめん食べてトイレだ」とかいいながら“各駅”停車してくれて、進まないったらありゃしない。
それでも田舎に向かって前進しているならまだいいのよ。2010年の帰省のときなんか、やってくれたわ。私たちがトイレに行っている間にパソコンを開いて、上り車線のサービスエリアで新発売の丼があることがわかったとたん「行く」って。
「帰りに寄っていこうよ」となだめると「帰りだと営業時間をすぎているかもしれないし」といったと思ったら突然、ハンドルを切って高速道路を降りちゃった。で、上り車線に突入したからたまんないわよ。もう、いつになったら帰省できるのよ!
※女性セブン2012年1月5・12日号