夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、運送会社に勤務のご主人(54歳)。奥様(51歳)がサンタのコスプレに挑戦です。
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妻は洋裁が得意で、去年の夏頃から「クリスマスはサンタの衣装を着て、七面鳥料理を食べてもらうの」と、衣装を作り始めました。そして去年のイブの夜、料理を作り終え、「リビングで待ってて。サンタの衣装に着替えて料理を運ぶから」といったものの、「太ったのかしら!? 入らないのよ」サンタの衣装が着られず、悪戦苦闘の妻。
「サンタの衣装って、ゆったりサイズだろ? なんでピッタリのサイズにしたんだ?」
「だって、ピッタリのほうがセクシーだもん。ピンクサンタでアナタを悩殺するつもりだったのに!」
僕も手伝い、無理に着させようとしたら、ビリッ!「あきらめろよ」そういってリビングに戻っていると、「お待たせ~」と、ピンクのブラジャーとパンティだけの妻が七面鳥料理を手に入ってきて、「サンタがダメなら、私は丸裸の七面鳥。どう? 悩殺された?」だって。されないよ!
「ねぇ、どっちの七面鳥を先に食べる?」って、そのお皿に盛られているヤツに決まってるだろ! 片一方は七面鳥じゃなく、ポークなんだからさ!
※週刊ポスト2012年1月1・6日号