ライフ

石原慎太郎 おすぎとピーコに「オカマとナマコは大嫌い」発言

昨年は震災などの影響もあって、改めて「強い父親」が求められた。かつて『スパルタ教育』(光文社)という本を上梓し、「父性」の復権を唱えてきた石原慎太郎・東京都知事(79)にプロインタビュアー、吉田豪氏が石原流教育論を聞いた。

* * *
――『スパルタ教育』は社会的には正しくないといわれそうなことばかり書いてある本だったんですけど、読むと納得できることも多かったんですよね。

石原:なるほど、社会の通念とか社会の規範っていうのは、ある意味、みんなが無難に摩擦を起こさず生きていく、ひとつの最低限の約束みたいなものでしかないからね。

――だって、「親は自分のいちばん軽蔑する人間の話をしろ」なんて、社会的に考えたら確実に間違ってるわけじゃないですか(笑)。

石原:ハハハハハ! 昔、書いた本ですから、ちょっといきがったところがあるかもしれない。いまは自分では読みたくないね(笑)。

―そうなんですか?

石原:いや、照れくさいから(笑)。ただひとつだけ間違ったのはね、性教育の話が書いてある本があったでしょ。

――『真実の性教育』(昭和47年/光文社)ですね。これも好きな本です。

石原:これでひとつ間違ったのは、やっぱり同性愛の人間っていうのはかわいそうなんだよ。これはあとになってわかったな。

――同性愛者の批判をされてましたね、この本でも。「同性愛は不能者のすることだと教えよ」とか。

石原:うん。美輪明宏、昔、丸山臣吾っていってたんだけど。あいつが霊感があるとかさ、三島(由紀夫)さんには磯部浅一(二・二六事件を指揮し、銃殺された陸軍軍人)の霊がついているとかいうわけ。三島さんは気味悪くても喜んでいたな。でね、あいつは俺のことをすごい憎んでたらしいんだ。

――ああ、都知事を嫌ってるのは有名ですね。

石原:俺を呪い殺すとかいったらしいけど(笑)。

――生きてますね(笑)。

石原:俺はあいつの呪いより強いと思うけどね(笑)。大体男が、あの歳であんな格好で出てきやがってと思ってたけど、美輪も同時に気の毒になってきた。遺伝工学の先生に聞いたら、人間に限らず哺乳類ってどんな世界でも必ず何パーセントかは純粋なホモができちゃうんだと。それ以外にも、人間にはいろいろな意識があるから、何かのきっかけでホモセクシャルに耽溺(たんでき)する人も出てくるらしいんだ。

――都知事は絶対ならないといわれたらしいですね。

石原:ああ、僕は純粋なヘテロですからね(笑)。いや、わからんよ、どんでん返ったら。ただ、ライオンにしろゾウにしろ、発情期になって雄が雄を追いかけたりすると、「なんだこいつは?」って群れからキックアウトされちゃって、孤独になって死ぬんです。そういう点では人間の場合も気の毒なんだなと反省したんだ。だから、そこは間違ってます。

――都知事はホモの人に嫌われがちじゃないですか。おすぎとピーコさんも、すごい悪口をいってましたからね。

石原:ハハハハハ! 昔、なんかの番組に選挙のあと出たら、税金のことでおすぎとピーコが偉そうにいったんだよ。それで僕は何もわからんから「君らは歌手?」って聞いたら、「うわ、歌手に見えますか? うれしいわ、ホントはそうなりたいの」っていわれて、「おまえらオカマか! 俺はオカマとナマコは大嫌いなんだよ!」って(笑)。

※週刊ポスト2012年1月13・20日号

関連記事

トピックス

すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
電話番号が「非表示」や海外からであれば警戒するが(写真提供/イメージマート)
着信表示に実在の警察署番号が出る特殊詐欺が急増 今後危惧されるAIを活用した巧妙な「なりすまし」の出現
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
堀田陸容疑者(写真提供/うさぎ写真家uta)
《ウサギの島・虐殺公判》口に約7cmのハサミを挿入、「ポキ」と骨が折れる音も…25歳・虐待男のスマホに残っていた「残忍すぎる動画の中身」
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
MajiでFukkiする5秒前(時事通信フォト)
2年ぶり地上波登場の広末涼子、女優復帰は「過激ドラマ」か 制作サイドも“いまの彼女ならなら受けるのでは”と期待、“演じることにかつてなく貪欲になっている”の声も
週刊ポスト
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト
YouTubeでも人気を集めるトレバー・バウアー
【インタビュー】横浜DeNAベイスターズ、トレバー・バウアー「100マイルを投げて沢村賞を獲る」「YouTubeは第2の人生に向けての土台作り」
週刊ポスト
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン
公開された中国「無印良品」の広告では金城武の近影が(Weiboより)
《金城武が4年ぶりに近影公開》白Tに青シャツ姿の佇まいに「まったく老けていない…」と中華圏のメディアで反響
NEWSポストセブン
女子ゴルフ界をざわつかせる不倫問題(写真:イメージマート)
“トリプルボギー不倫”で揺れる女子ゴルフ界で新たな不倫騒動 若手女子プロがプロアマで知り合った男性と不倫、損害賠償を支払わずトラブルに 「主催者推薦」でのツアー出場を問題視する声も
週刊ポスト
すき家の「クチコミ」が騒動に(時事通信、提供元はゼンショーホールディングス)
【“ネズミ味噌汁”問題】すき家が「2か月間公表しなかった理由」を正式回答 クルーは「“混入”ニュースで初めて知った」
NEWSポストセブン